5年後「新潟市」に対し、多くの人に価値を見出してもらえるためにできることは何かをテーマに、未来にむけた新潟市の新しい魅力を創造するため、新潟青陵短大、新潟青陵大学の学生が様々な場所を訪れながら体験し、有識者からの話を聴くことで”今の新潟”の姿を知るり発信するプロジェクト「未来創造学生会議」プロジェクト。
今回は、新潟市江南区産業振興課の阿部さんから新潟市江南区の魅力と見どころを教えていただきました。
ナビゲーターは、新潟青陵短大准教授の村山 和恵さん。

村山 和恵
日本酒コミュニティー にいがた美醸 主宰
新潟市内の短大で准教授として教鞭をとるかたわら、SSI認定きき酒師、日本酒学講師の資格を取得し、講習会やイベント、執筆に関わる。日本酒の楽しさを多くの女性と分かち合いたいとの思いから、女性のための日本酒コミュニティー「にいがた美醸」を主宰している。
ー 新潟市江南区のこと
阿部:
新潟市江南区の紹介をさせていただきます。
新潟市江南区産業振興課の阿部と申します。よろしくお願いします。
村山:
よろしくお願いします。
阿部:
まず江南区ですが、ロゴにある通りスプリンググリーンをイメージカラーとしていまして田園などの緑やイオンやアピタなどの大型商業施設があることから緑と調和したにぎわいのある街です。過去には北陸地域の「住みたい町大賞」では上位を獲得するなど非常に暮らしやすい街としても評価されています。
江南区は新潟市内8区のちょうど真ん中に位置しておりまして、新潟市街地や、各区への利便性の良さが特徴になっております。
面積は75.42キロ平方メートルと市内で6番目に広く、人口は67,510人の市内で6番目に、どちらも6番目になります。
江南区は亀田、横越、大山、曽野木、両川地区の五つの地区に分かれておりまして左下にいるキャラクターは、五地区の農産物をモチーフとして作られた江南区親善大使になります。

左から十全さん、高ナシ係長、スイートくん、藤五郎じい、姫ちゃん。
それぞれ5地区の特徴や特産品などを紹介させていただきます。
ー 江南区亀田地区のこと
村山:
まずは、亀田地区のことを教えていただけますか?
阿部:
はい、亀田地区は江南区の真ん中に位置してます。
また、かつて亀田郷と呼ばれていた場所の中心地にも位置しておりまして、亀田郷という言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかと思いますので、どのようなものか簡単にご説明させていただきます。
ー 亀田郷とは
阿部:
まず亀田郷とは信濃川、小阿賀野川川に囲まれている地域で、身近でわかりやすいもので言うとイオンであったりとか、アピタであったりプラントのあるあたりを指します。
このような状況は、その面積の約3分の2は海抜0メートル以下の土地で雨が降るとすぐに溢れてしまうような場所でした。
田んぼでの作業時には水が溢れかえっておりまして、腰まで泥水に浸かるほどで、移動時には船を使うほど船を使うほどの過酷な作業を強いられてました。

また、このような状況から地図にない港という湖というふうに言われていたことから、芦沼(あしぬま)という別名もつきました。
このような状況は、昭和16年から国の土地改良事業が着手されまして、国の排水機場である親松排水機場の建設によって、現在の皆さんの知っている亀田であったりとか亀田郷が作られました。
過去には住環境の高さなどもありまして、あるサイトの行った「北陸地域の本当に住みたい町大賞」では2位も獲得しました。
ー 亀田地区のお祭り
村山:
亀田地区には、みなさんが楽しむお祭りはありますか?
阿部:
亀田祭りという江戸時代から続く300年以上伝統のあるお祭りが毎年8月25日と26日に開催されます。
それぞれの日程で亀田甚句流しと亀田岩万燈の押し合いが行われ、亀田甚句流しとは歌い手の生演奏に合わせて、亀田駅西口本面にある「亀田本町通り商店街」全体で輪をつくって市民の皆さんで踊る民謡流しになります。
毎年約千名以上の踊り手の方が参加しておりまして江南区で非常に大規模な民謡流しとなっています。
次に亀田岩万燈写真です。亀田岩万燈押し合いとは、岩をかたどって装飾を施した高さが約信号機くらいまで上る灯籠を「亀田木遣り(かめだきやり)」と言われる歌に合わせて灯籠のぶつけ合いをするものです。

主に小学生が行う子ども岩万燈押し合いと、大勢の大人が集まる大岩万燈の押し合いの二つがありまして、それぞれ力強い勝負を毎年繰り広げています。
ー 亀田地区の特産品のこと
阿部:
江南区亀田地区の親善大使でもある「藤五郎じい」のモチーフにもなっている。藤五郎梅について簡単に紹介させていただきます。
特徴は通常の梅と比べて肉厚で濃厚果汁も多く酸味が強いことです。

始まりは生花問屋を営んでいた宇野藤五郎さんという方が庭に植えていた梅が評判になって、それが始まりと言われておりましてその子孫が明治期に品種改良を手掛けたものが藤五郎梅として広まっていったことが始まりとされています。
藤五郎梅は、このように歴史が長く梅の木は他の木にも比べて寿命が長いことが特徴でもありまして、中には百年以上の樹齢をもつ木になった梅も出荷されています。
以上の通り、亀田地区は古くから伝わる伝統と現代の生活にアップデートされたような都会的な要素も加わった非常に暮らしやすい街です。
村山:
亀田地区のことを教えていただきありがとうございます。
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